昭和28年創業の老舗「工藤菓子店」。同店で人気の一品『ほろりん』は、西和賀産ソバ粉を使ったクッキーです。
「息子の結婚式に用意した祝い菓子・ドラジェをヒントにアレンジしたもの」と店主の工藤美代子さん。寒暖差ある気候で育ったそばは香りが高く風味豊か。そのソバ粉の生地に、砕いたクルミとアーモンド粉を混ぜ合わせて焼きあげ、和三盆を丁寧にまぶします。1時間ほど休ませ、再び和三盆をコーティング。この手間ひまこそがおいしさの秘密です。一口ほおばると、きめ細かな和三盆がじんわり溶けて上品な甘さが広がります。小さな雪玉をイメージする『ほろりん』は、さくさくと歯ざわりよく、まさに降り落ちたばかりの新雪のようです。